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2011年10月16日 (日曜日)

お金のいらない国(1)

アメリカは1%の金持ちの為の社会であるということを気付いたアメリカ国民は、大デモしてますね。そして、世界中、資本主義社会システムの崩壊。

う~ん、お金がない世界なら、どれだけ幸せやろうぴかぴか(新しい)

進化した星は「お金」がないというが、私達は生まれてきて、お金ありきで、お金に振り回され、『お金がいらない世界』を想像することは、ちょっと難しいですね。


で、以前ご紹介させていただきましたが、『お金のいらない国』という本を執筆された方がいます。長島 龍人(りゅうじん)さんです。

お金のいらない国』においらは大変感動して、これこそリアルユートピアだと感激してますぴかぴか(新しい)


ご本人から転載のご許可をいただきましたので、わくわくしながらぜひお読みくださいぴかぴか(新しい)



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『お金のいらない国』



ふと気がつくと、私は見知らぬ町に立っていた。

ビルが立ち並び、車が行き交い、大勢の人々が歩いているその町は、一見、私が住んでいる町に似ていた。しかし、確かに私の町ではなかった。

空は青く、空気は澄んでいた。

建物も車もどことなく私の知っているものとは違っていた。また、その町にはさまざまな人種がいるようだった。でも不思議なことに言葉は誰とでも通じるらしく、皆、楽しそうに語り合っていた。暫く呆然と立っていた私の側に、一人の日本人らしき人が近づいて来て私に話しかけた。

「ようこそ。お待ちしておりました」

ダークスーツをさり気なく着こなしたその人は、四十代半ばくらいの品のいい紳士だった。しかし誰なのか、私は全く覚えがない。戸惑っていた私に、彼は言った。

「どうぞ私について来てください」

さっぱり訳が分からなかったが、とても悪い人には見えなかったので、私は彼の後について歩きだした。そこは、やはり私の町とは違っていた。すべてのものが美しい。決して絢爛豪華というのではない。

どちらかといえばその逆で、建物も車も非常にシンプル。しかし、機能美というのか、まったく無駄のない、とても好感の持てるデザインがされていた。

町並みに見とれながら少し歩くと、彼は一軒の喫茶店らしき所に入った。広くはないが小綺麗な店で、わたしたちが席につくなり、ウェイトレスがメニューを持って来て言った。

「いらっしゃいませ。何にいたしましょうか」

そのウェイトレスは可愛らしい顔をした黒人女性だったが、日本語が話せるらしかった。紳士は私にメニューを渡し、何を注文するか聞いた。私は何も見ず、とっさに「あ、コ、コーヒーを…」
と言った。紳士はウェイトレスにメニューを返しながら

「コーヒーをふたつください」

と言った。その丁寧な注文の仕方が、妙に私の耳に心地良かった。
「かしこまりました」

ウェイトレスは、にっこり笑って厨房の方へ去って行った。
少し沈黙があってから、私は紳士に聞いてみた。
「あのう…」
紳士は微笑んでいる。

「ここはどこなんでしょうか」

紳士は暫く黙っていたが、やがて言った。

「さあ、どこでしょう…」

「は」

私は唖然としてしまった。こいつ、人のよさそうな顔をして、私をからかうつもりなんだろうか。だいたい、何のために私をここへ連れてきたんだ。私は質問を変えてみた。

「あなたはどなたですか。私のことをご存じなんですか」

紳士は微笑んで言った。
「いずれ、お分かりになると思いますよ。悪いようにはいたしませんから、今は私について来てください」

私は全く納得がいかなかったが、見知らぬ町に一人で放り出されても仕方がないので、ひとまずこの紳士の言う通りにしようと思った。やがてコーヒーが運ばれてきて、私たちは黙って飲んだ。紳士は相変わらず微笑んでいた。

私はさっぱり訳が分からなかった。でも、コーヒーはとてもうまかった。暫くして紳士が言った。

「じゃ、そろそろ行きましょうか」

どこへ行くんだか知らないが、私はうなずいて席を立った。紳士はそのまま店を出ようとした。私は驚いた。私にコーヒー代を払わせるつもりだろうか。どうしたらいいかわからないまま、私も紳士の後に続いて店を出てしまった。さっきのウェイトレスが呼び止めると思ったのに、彼女はにっこり笑って私たちを見ている。おまけに彼女はこう言ったのだ。

「ありがとうございました。またお越しください」

紳士はスタスタと歩き出している。私は瞬間的に考えた。そうか、あの店はこの紳士の行きつけで、きっとコーヒーチケットを預けてあるに違いない。私は、なあんだと思った。しかし、見ず知らずの人におごってもらうのも悪いなと思い、お金はとらないだろうとは思ったが、一応、聞いてみることにした。

「あのう、いくらでした」

紳士は驚いたような顔で私を見た。

「いくらって、何がですか」
「え、あの、コーヒーですよ。今、飲んだ」
「はあ」
「いや、ちゃんと割ってくださいよ。悪いですよ」

紳士は不思議そうな顔をして言った。

「割るって何を割るんですか」

私は少しイラッとした。こいつ、やっぱり私をからかってるんだな。ああ、さっきちゃんとメニューを見ておけばよかった。私はきっぱり言った。

「コーヒー代ですよ。お金払いますから値段教えてください」

「おかね?…ねだん?…なんですか、それ」

私は呆れてしまった。こいつ、一体どこまでとぼけるつもりなんだ。ほんとにふざけた野郎だ。でもまあ、いいか。おごってくれるというのなら、私が損するわけでもないし。

暫く歩くと紳士は、今度は大会社という感じの大きなビルに入って行った。私は、ただ黙って後をついて行った。ビルの中では何人かの人にすれ違ったが、皆、紳士に丁寧に挨拶をし、紳士もそれに丁寧に応えていた。

私は思った。そうか、どうも貫禄があると思ったら、この紳士はきっとこの会社の偉いさんなんだ。それも、社員たちに好かれている重役といったところか。

いや、もしかしたら社長かもしれない。それならそうと早く言ってくれればいいのに。コーヒー代なんかでガタガタ言うんじゃなかった。私は妙に納得してしまい、いい人と知り合いになったかもしれないと思った。

紳士は一つのドアの前で立ち止まった。側にあったベンチで私に少し待っているように言い、彼はドアの中に入って行った。社長室のドアにしては、ちょっとちゃちだなと思ったが、私は見た目より座り心地のいいベンチで、彼が出てくるのを待った。

暫くしてドアが開いた。でも出てきたのは紳士ではなく、掃除のおじさんだった。私は、なあんだと思ったが、そのおじさんをもう一度よく見てわが目を疑った。

「お待たせしました」

それは間違いなく紳士だった。紳士は作業服に手袋をし、電気掃除機らしき機械を引きずって私の前に現れたのだ。目を丸くしている私に彼は言った。

「どうされました。何か変ですか」

私は暫く声が出なかったが、やっとのことで口を開いた。

「あ、の、掃除が…お仕事なんですか」

紳士は自信に満ちた表情で言った。

「そうですよ。私はこのビルの清掃を、もう長いことやらせてもらっています」

私は拍子抜けがしてしまった。てっきり、金持ちの社長か重役と友だちになれたと思っていたのに…。私は、正直言ってとてもがっかりした。紳士は掃除機のスイッチを入れて仕事を始めた。すごく高性能の掃除機らしく、何の音もしなかった。紳士は言った。

「できれば町をご案内してさしあげたいのですが、私はこれから暫くここで仕事をしなければなりません。申し訳ありませんが、お一人で散歩でもなさって来ていただけませんか。いえ、心配はいりません。この町の人たちは皆とても親切ですから、わからないことがあったら誰にでも遠慮なく聞いてください。散歩に飽きたら、ここに戻って来てください。私はあなたが戻って来られるまで、ここで仕事をしております」



『お金のいらない国』(2)へ続く




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■長島龍人さんのHP『人間って何だ?』

http://www2u.biglobe.ne.jp/~nagaryu/index.html

■ユートピア『優良星界人の暮らし』
http://hw001.spaaqs.ne.jp/true-gate/sonota/yuryo-seikaijinno-kurashi%20.html



■2012カレンダーも完成しました(◎´∀`)ノ
ぜひぜひ遊びに来てください↓お待ちしておりますぴかぴか(新しい)
オフィシャル:『たけの世界』http://hyougensya-take.com

最後まで読んでくださって、ありがとうございますぴかぴか(新しい)
合掌

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コメント

昨年、読みました。
早くこんな世界になるといいですね〜。

happy01pyonさん

>昨年、読みました。

↑さすがup
早くこんな世界になるといいですね!

ありがとうございます
合掌

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